Sermon法 話

笑顔のまんま


明石家さんまさんのトーク番組「さんまのまんま」にさんまさんのモノマネをする、ほいけんたさんと原口あきまささんがゲストで出演した回がありました。

三人が衣装を揃えていたので、さんまさんが三人いるみたいでした。

私はゲラゲラ笑いながら見ていたのですが、ある場面でなるほどと思ったところがありました。それは、ほいけんたさんが原口さんに「さんまさんやっていると楽しくてしょうがないよね」と言うと、原口さんが「さんまちゃんのまねをする前は自分のことをそんな好きやなかったんですよ。テレビ出てても自分のことをあまり見なかったんですけど、さんちゃんのまねをするようになって、自分のことが好きになったんですよ。」と応じたのです。

さんまさんは自分の出た番組を録画して後で見る時に、他の出演者の場面は早送りにして自分のところだけを見て「さんちゃん、最高!」と言うくらい自分大好き人間です。そんなさんまさんのモノマネをしていると、ほいさんは「楽しくてしょうがない」と言い、原口さんは「好きではなかった自分を好きになった」と言うのです。

二人のこの言葉を聞いて私は「楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ。」というウィリアム・ジェームズの言葉を思い出しました。私たちは楽しいから笑うのであって、楽しくなければ笑えないと思いがちですが、その反対の「笑うから楽しい」、笑うことによって楽しくなるというのも真実なのです。さんまさんのまねをするということは、無理やりずっと笑っている状態に置くということです。そのことにより本当に楽しくなってしまうどころか、好きではなかった自分まで好きになってしまったのです。「笑うから楽しいのだ」を実証したようなものです。

朝起きて顔を洗う時に、鏡に向かって最高の笑顔を作ってみてください。最高の笑顔とともに一日を始める、おすすめです。Big Smile!

(福井新聞「心のしおり」欄に掲載分を手直ししたものです)


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