以前この欄で、「海を越えたご縁のつながり」という題で令和7年5月にハワイホノルル出身のピアニスト、デール・セナガさんが高野山にある特別養護老人ホーム南山苑(なんざんえん)でピアノのボランティア演奏会をしたお話しをしました。
デールさんは日系三世の79歳。世界的に有名なロイヤルハワイアンバンドのピアニストとして活動、引退後はハワイの施設や病院で演奏会をされ、8年前からは春と秋の年2回来日し、関西を中心に演奏会をされています。
南山苑の演奏会で私が司会をしたところ、私のことを気に入ってくださり、今度は福井で演奏会をしたいと言われたことから、福井での会場探しが始まりました。次の来日が11月ということで、時期的にインフルエンザの流行が気になり、老人ホームや病院よりも公民館の方がいいだろうなと思っていたところ、越前市の武生東公民館にグランドピアノがあるという情報が!さっそく公民館に伺いお願いすると快諾してくださいました。ただ、70年以上前のピアノなので、調律はしているけれど音がずれるかもしれないとのこと。南山苑のピアノも古くて音がずれていてデールさんが苦心して弾いていたので、一抹の不安がありました。
前日に福井入りされ、11月23日当日、まず私の寺でこの度の日本滞在の安全と演奏会が無事に済むように御祈願をしてから、デールさんとお茶漬けシスターズというサポートメンバー3人と私で公民館に行き、まずピアノの音の確認です。デールさん、前日から何度も「ピアノがどうかな」と心配されていましたが、一通り弾いてニコッと「OK」サイン。良かったー。
今回も私の司会で、「リンゴの唄」から始まり、イントロ当てクイズでは正解者にマカダミアナッツチョコの景品もあり、「ハナミズキ」ではお茶漬けシスターズの歌とフラもありと、「365歩のマーチ」まで盛りだくさんの1時間、集まってくださった36人の方と楽しい時間を過ごしました。
デールさんは挨拶の中で、「私は人を笑顔にするのが好きです。そしてこうやってピアノを演奏して皆さんに楽しんでいただくのが今の生きがいです。」と言われました。まさに「利他」の思いです。こういう思いが人を動かし、物事を実現させるのだなと実感した今回の演奏会でした。