Sermon法 話

能登地震・豪雨物故者慰霊並びに復興祈願法会


私が会長を務めている真言宗国分寺派国分寺教師会では、昨年の能登地震の惨状を見て会で何かできないかと考え、昨年7月より全国の国分寺派の寺院5か寺で巡拝土砂加持法会(清浄なお砂を光明真言でお加持して、亡き人や墓地に散ずることにより得脱できると言われている)を行い、今年5月に大阪市大本山国分寺で結願の法会を行いました。

直接能登の被災地でも法会ができないかと思っていたところ、輪島市市議会議員の一二三(ひふみ)氏(地震とその後の豪雨でご自坊が全壊した)が高野山真言宗の僧侶であるというご縁で全面的にご協力くださり、10月30日に輪島市マリンタウンで実現しました。

屋外で行うので、一番の心配がお天気でした。一週間前から毎日天気予報をチェックしておりましたが、29日と30日は晴れマークで問題なさそうで一安心。29日夕方に金沢入りして、法会参加者と念入りに打ち合わせを行い、30日早朝に金沢を出発して午前9時に会場のマリンタウンに到着しました。まず、巡拝土砂加持法会で集めた義援金を輪島市役所にお持ちして、輪島市市議会副議長様にお渡ししました。副議長様は午後1時からの法会にも参列してくださいました。本山からは宗務総長が来られ導師を勤め、北は北海道、南は熊本から参加した教師会の9人の僧侶と地元能登の僧侶お二人も加わり読経を捧げました。法会の途中でこれまでお加持してきた土砂を火事で焼けてしまった輪島朝市の敷地に撒いて、能登地震と同年9月の豪雨で犠牲になられた方々のご冥福と、早期の復興を祈りました。

結局、前後一週間で最もお天気が良かったのが29、30日で、翌31日は雨でした。晩秋の柔らかな陽光に包まれて法会ができたことは、み仏のご加護の賜物とつくづく感じたことでした。

副議長様は「もとよりもっと新・輪島」を合言葉にしていると言われました。元の輪島より以上に良くしたいという決意です。その合言葉が実現するように私たちも心を寄せ続けたいと思います。


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